三頭山の山名表記の問題点(資料) 2005年4月 2019年3月リンク確認 |
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山と高原地図より |
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地形図(国土地理院地図閲覧システム)より |
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A.各種資料などの値 |
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山と高原地図 |
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西峰 |
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中央峰 |
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三角点 |
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東峰 |
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1524.5m |
1531m |
1527.5m |
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地形図 |
A |
B |
C |
D |
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(アルファベットは便宜上) |
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1531 |
1527.5 |
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都民の森の地図 |
三頭山(中央峰) |
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三頭山東峰 |
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(現地) |
1531 |
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1527.5 |
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GPS測定値 |
1532 |
1531 |
1532 |
1531 |
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都民の森 の地図 (案内所で入手) |
(注)山と高原地図には、「中央峰と東峰の間に三等三角点が置かれている」とあるが、東峰のすぐ傍にあったはず。 |
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B.文献の記述 |
(1)『東京から見える山見えた山』 横山厚夫 丸ノ内出版(1971年) P141 |
三頭山は、名のとおり三つの峰をもっている。東峰、中央峰、西峰で、三角点は中央峰におかれて、標高は一五二八メートル。中村さんは、双頭をそびやかす、とかかれたが、このうちのどれか二つの峰をさしているのであろう。私自身は、それほどはっきり、双頭といえるほどに見たことはない。ふつう、三頭山の山頂といえば西峰のことをさし、登山者も中央峰や東峰にはあまり興味を示さない。実際、展望がえられるのは西峰だけで、他の二つの峰は雑木がおいしげってどうにもならない。峰のわずか下をまく登山道からの踏みあともはっきりしないので、わざわざ中央峰や東峰へ登ってみようとするひとも少ないのであろう。私は、二月に西峰から相模湾に浮ぶ江ノ島と桟橋を見た記憶もあるし、一二月には東京タワーを見たことがあった。 |
(2)『奥多摩・奥武蔵・陣馬高原』 横山厚夫 山と溪谷社(1974年) P97 |
三頭山の西峰、中峰、東峰の呼称は多少混乱しているようで、ガイドブックその他で西峰としている峰には、中峰の標柱がたてられていたり、西峰と中峰の鞍部にある指導標もそこが中峰と東峰の鞍部かのようになっているので注意したい。 |
(3)『奥多摩』 山と高原地図 昭文社(2005年) 解説 P25 |
(なお、本書の西・中央・東峰の区分は田島勝太郎「奥多摩 −それを繞る山と渓と」(昭10)等に拠る。現地標示は、1524.5m峰を「中央峰」、三角点峰を「東峰」とする宮内敏雄「奥多摩」(昭19)に基づくもののようだ。) |
(4)「三頭山の謎」ホームページ 非常に詳しい(残念ながらリンク切れ) |
C.「山の展望と地図のフォーラム」投稿原稿 |
(1) |
横山さんが、今も「名のとおり三つの峰をもっている」と思われているかどうかはわかりません。名著ですが、30年以上前の本ですから。
山名の混乱は、実は随分前からあったのですね。
文献となると藤本一美さんの出番ですが、それはともかく、山頂らしさ、となると、山と高原地図の「西峰」を山頂にせざるを得ないでしょうね。現地に標識を立てたのも、それに相応しいと判断したからでしょう。
都民の森には、無料の大縮尺のガイドマップが用意してあります。それがないとどちらの道に行けばよいのか迷ってしまうほどです。その地図には、三角点のあるところを東峰としており、西峰は、ただ三頭山となっています(1531m)。西峰の記載はありません。現地の標識も、そこを管理する組織が発行しているガイドマップにも西峰の記載がない以上、さらに言えば、本来三つのピークに由来するものではなかったとすれば、山と高原地図も、現状に従うしかないのではないでしょうか。 |
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東峰の標識と三等三角点 |
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(2) |
自己レスです。
》そもそも、山と高原地図が西峰をなぜこの値にしているのでしょうか。
「現地標示は、1524.5m峰を「中央峰」、三角点峰を「東峰」とする宮内敏雄「奥多摩」(昭19)に基づくもののようだ。」と書いていましたね(^_^;)。
ただ、山と高原地図も、宮内説から、標高は採用しているのですね。しかし、名前はとらなかった。現地標識は、山と高原地図に「中央峰1531m」とあるのを、別な場所(山と高原地図でいう西峰)にそっくり移動させた・・・。
ウーム、ワケワカメ状態です(^_^;)。 |
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「西峰」の標識 |
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